- 背景:
近年、インフラ点検、災害調査や人命救助など人の立ち入りが困難な場所での業務などは労働者不足が懸念され、ロボットで代替する動きがますます顕著となっている。
中でもドローンは非常に安価で高性能な製品が出回っており、長い対空時間、優れたセンシング技術による安全航行機能、高い耐風性能などを持ち、経験の浅い操縦者でも容易かつ安定的に飛行させることができる。
また、現在、ドローンの操縦は一部(農薬散布機)を除き資格は不要であり、航空法に定める200グラム以上の機体の飛行方法(夜間飛行など)および飛行場所(DID地区など)の申請に必要な要件は、飛行させる者の10時間の経験のみとなっている。
そうした状況を受け、ドローンスクールは技能講習としてその10時間の飛行を経験させるカリキュラムが主となっており、技能レベルは必ずしも十分では無い操縦者が排出されているのが実情となっている。
国内のドローンスクールにおける実技検定は操縦に必要最低限の技術習得を目的としており、技能評価基準はスクールや講師単位でも絶対的なものでは無い。このままでは技能にバラつきが生じ、現場で事故につながるケースが増加する恐れがある為、評価基準を明確にし、操縦者の技能を可視化、定量化することが必要である。
- STM(Standard Test Method) for UASとは:
STM for UASは、アメリカ国立標準技術研究機関であるN I S T(National Institute of Standards and Technology)が提唱するロボット操縦技能の中のドローン操縦者評価メニューです。このテストは非常にシンプルかつ再現性が可能な方法で操縦者の技能レベルを定量化(数値化)することで操縦者の現時点での技能レベルと向上度合いを可視化できる画期的かつ合理的なメソッドです。
- STM for UASのメニュー:
メニューは、1)ポジション 2)スパイラル 3)トラバース 4)オービット 5)サステインスピード・デリバリー の5種類用意されています。
各メニューをできるだけ短時間に飛行させ、規定通りのデータ(主に写真)を取得することが操縦者の課題となり、採点結果を自己の持ち点として与えられる。
- 今後の展開:
ストラトブルーテクノロジーはこの方法を広めると共に、採点会を実施し日本国内でドローンのオペレーターの技能向上だけにとどまらず、操縦者が技能レベルをアピールする指標の標準化を目指します。これにより客観的にオペレーターの技能を判別が可能となるため、発注者は業務を依頼する際の一定の判断基準となります。
NIST SUAS STMが実施できるフルセットです。
巻き尺もついています。
取り外して使えるポストレベラーも一個付き
簡単な工具で水平を取りやすいアウトリガー構造
耐候性に配慮して、ペイントしてあります。
STMキットにランディングパッド、ドローン本体、運営マニュアルなどはついていません。採点表や飛行方法などのマニュアルは、NISTが発行しているマニュアル(英語版)のダウンロードURLをお送りします。
ご注文はこちらにお願いします。